教員の安定した給料のメリット3選とデメリット2選

教育・教員

公務員の良さって何でしょうか。間違いなく

給料が安定していること

ですよね。私は、社会に出てから安定した給料が入ってくることしか経験したことがありません。公務員ですから。

でも安定した給料って本当によいのでしょうか。安定した給料で生活はよくなるのでしょうか。

この記事を読んで、

「安定した給料って実はあまりよくないところもあるかもしれない😟」

「何だか給料を与えられる生活がいやになってきた🤢」

「会社に与えられる給料ではなく、自分でお金を稼ぐ道を考えてみるのもよいかも・・・😂

と感じる方が増えてくださるとうれしいなと思います。

それでは始めます!

教員の安定した給料のメリット3選

①お金の見通しをもちやすい。

月々の収入が1年間変わらないので、収入の見通しをもちやすいです。収入が決まっているため、月々の予算について黒字になるか赤字になるかが明確です。

②有事の際に強い。

収入が安定していてよかったと1番感じたタイミングは、コロナウイルスが蔓延したときです。コロナ禍で職を失った人、収入が下がった人が多かった中、公務員の収入はやはり安定していました。2020年3月からしばらくは、緊急事態宣言が発令され、子どもたちが学校に来ない時期もありました。このときの業務量は減りましたが、収入はいつものままです。これはかなりありがたく感じました。

③がんばらなくても給料は下がらない。

多少サボっても給料が下がることはありません。また、がんばらなくても給料は変わりません。

学級担任をしていても、専科(特定の教科だけ教える)をしていても、少人数指導をしていても、すなわち仕事量に差があっても同年代の先生の給料は基本的には同じです。

「私は専科で生きていく!学級担任なんてしないわ!」

なんていうおばちゃんも見たことがあります。・・・強いメンタルおそるべし。

教員の安定した給料のデメリット2選

①がんばっても給料は上がらない。

がんばっても給料は上がりません。管理職からの評価がとびきりいい先生は給料が上がることがありますが、がんばりに対しての上がり幅が小さいです。私が知っている範囲では、がんばりによって給料が上がる先生は遅くまで学校で仕事をしている(もはや学校に住んでいるのではないかくらい)スーパー先生です。

メリットの項目で前述しましたが、「がんばらなくても給料が下がらない」ということは、「がんばらなくても給料が上がる」のです。

以前勤めていた学校で、音楽専科で全然仕事をしていない(ように見える)50代の先生の給料表を見せてもらう機会がありました。当時私は20代で学級担任としてがむしゃらに夜遅くまで働いていました。その先生の給料表を見て湧いてきた気持ちは怒りとつらさでした。

「何で自分の方が働いているはずなのにこんなに給料の差があるんだ!?」

「これだけもらうためにはどれだけの年月が必要なんだ!?」

「がんばりが認められないなんて納得いかなーーーーーい!!!!」

「え?こんな職場で定年まで働くのつらすぎる。」

公務員の給料はがんばりに応じて上がるのではなく、勤めた年月に応じて上がるのです。

昔から日本に根付いてきた年功序列賃金制度・・・つらいです。

②残業代が少ない。

教員には基本的に残業代が出ません。正確には、

残業してもしなくても定額の残業手当らしきものが存在する

といった感じでしょうか。

それが今日本で議論されている「教職調整額」というものです。教職調整額は

「教員って保護者対応とか生徒指導事案とかがあって、残業しないといけないときがありますよね。だから月々の給料の基本額の4%を定額で差し上げますよ。」

というような制度です。この教職調整額を徐々に上げていきましょうという議論がなされたのです。

NHK NEWS WEB、2025年2月7日、「教員給与上乗せ分 段階的に10%へ引き上げ 改正案を閣議決定」https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250207/k10014715391000.html

では、私の現在の給料額を使って計算してみましょう!

私の現在の基本給は365,400円です。

・教職調整額4%の場合→365,400✖️0.04=14,616円(2024年及び2025年)

・教職調整額5%の場合→365,400✖️0.05=18,720円(2026年)

・教職調整額6%の場合→365,400✖️0.06=21,924円(2027年)

・教職調整額7%の場合→365,400✖️0.07=25,578円(2028年)

・教職調整額8%の場合→365,400✖️0.08=29,232円(2029年)

・教職調整額9%の場合→365,400✖️0.09=32,886円(2030年)

・教職調整額10%の場合→365,400✖️0.1=36,540円(2031年)

5年間で教職調整額が2万円強増えることになるイメージですね。

「めっちゃ上がるじゃん!ラッキー!」

と思った方もいるかと思います。でもこれは5年かけての結果です。

昨今日本ではインフレの状況が続いています。こちらをご覧ください。

総務省統計局、令和7年2月21日、「2020年基準 消費者物価指数 全国 2025年(令和7年)1月分」

https://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/tsuki/pdf/zenkoku.pdf

これは2020年を基準として2024年の消費者物価指数(簡単に言うと物価がどれくらい変わったか)がどれくらいだったかを示しています。

赤枠の部分を見ると、どの月も6%以上の上昇率であることがわかります。

この結果から教職調整額の上昇率がインフレに追いついていないことがわかりますね。

つまり

「給料は上がったけど、それ以上に物価が上がっているから買えるものが減っている・・・」

という感じになるわけです。

そして忘れてはいけないのが、この教職調整額は、残業をいくらがんばっても一律なんです。

残業すればするほど虚しくなる感じがしますよね😖

今回は「教員の安定した給料のメリット3選とデメリット2選」をお伝えしました。

メリット

①お金の見通しをもちやすい。

②有事の際に強い。

③がんばらなくても給料が下がらない。

デメリット

①がんばっても給料が上がらない。

②残業代が少ない。

参考になればうれしいです。読んでくださってありがとうございました☺️

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